我戸惑今昔文化的差異

道を歩いていて、携帯で配達先と連絡を取っていた宅急便の配達員さんを見て思ったこと。


昔、昔、その昔。
携帯電話という物が出来たばかりの頃の話です。
その頃は


「あ、この建物の中でも電波入る。ラッキー」


なんて感じの時代でした。
それが、今は


「何でこの建物の中は電波入ってこないんだよ!」


と言う時代になっています。


技術の進歩とインフラの整備が進んだおかげ(せい)です。



あなたはこんな風に思っていませんか?

  1. 携帯の電波は建物に入ってくるのが当たり前
  2. メールは即レスが基本
  3. mixiの公開名は実名でないといけない

実は私はこんな風に思ってます。

  1. そもそも携帯で通信が出来ればラッキー
  2. メールの返信は3日以内ならおk
  3. mixiに限らず、どこの馬の骨とも知らないSMSに実名出すなんて自殺行為

・・・これも時代遅れの考え方なんでしょうか。
最近、「近頃の若いもんは・・・」というおじさまおばさまの気持ちが分かるようになってきました。


これでは何のことやらですよね。
ご説明します。




まず1つ目。
そもそも、電波は鉄筋で出来た建物の中にはほとんどと言っていいほど入ってきません(cf.シールド効果)。
それでもデパートの中でも携帯が使えるのは、屋内にアンテナを設置したりしているからです。
こうしたインフラの整備された状況を当たり前だと思っているのが、私としてはなんだか許しがたいです。
インフラ設置の前には、そのインフラの基本技術の開発があり、製品化し、皆が恩恵を甘受できるようにしてくれた人々の努力や苦労を忘れるべきではないでしょう。
それに加えて、私の場合は「現在の科学技術への懐疑」があります。
結構不安定な基盤の上に、絶妙なバランスで今の生活が成り立っているように思えて仕方ないんですよ、困ったことに。
だから、そもそも電波届くだけでラッキー、きちんと信号の誤り訂正できるレベルのノイズしか乗ってなくてラッキー、とか思ってる訳です。



2つ目。
メールだって、そもそも「郵便で出した手紙より早く届けばラッキー」なものだったんですよ、ご存じでしたか?
技術の進歩は凄いですよね。今なら、送信したら1分以内にはほぼ確実に携帯端末にプッシュ配信されているくらいですから。
私がメールを始めたのは、まだ「電子メール」という呼び方の方が一般的だった頃です。
家の回線もダイヤルアップでしたから、1日に1回メールのチェックをすれば良い方でしたね。そもそもパソコン立ち上げるのも、用事がない限りはしませんでした。
送ったメールの返事が来るのは、3〜4日後が当たり前、なんて感じでした。
そんな環境でメールを覚えたからでしょうか。即レスなんて私には難しいことです。
最近は頑張って早く返すようにしてますけど。なかなか返事返さないと信用問題なので。



3つ目。
インターネットほどセキュリティに信頼が置けないものも少ないと思います。
SNSなら実名表示してもかまわないでしょうが、(初期のならともかく)現在のように会員が増えまくったmixiに実名を出すのは気が引けるのですよ。
しかし、逆に会員数が地球人口くらいまで増えてしまえば、名前だけで個人を特定するのは難しいでしょうから、名前を出してもそれなりに安全だとは思いますが。
まあ、実名表示を嫌がる理由はそれだけでは無いのですけれど。
私のブログを見ている方で、リアルの私を知っている人は、多少なりとも二つの『鍵屋』に差異があるように感じると思います。
簡単に言えばそういうことです。
ネットとリアルでは、と言うよりは、名前を変えることがキャラクターを変えることと直結しているのですよ。
同じ自分でも、真面目な自分を見せたかったり、ちょっとワルな自分を見せたかったり。
通常はコミュニティーによってそういうキャラクターの切り替えをすると思いますが、そこで別の名前を使うことで、これまでの名前で相手が受ける先入観をきれいさっぱりなくすことが出来ます。顔や声がわからないネットであれば、それが名前を変えるだけで出来る。

何、逃げるようでズルい?
素晴らしいじゃないですか、リアルではとんでもなく難しい「人生のやり直し」に近いことが一瞬で出来てしまうんですから。

でも、周りのみんなが実名公表してるから自分もしておかないと、自分のことを他の人に認識してもらえなくなっちゃうんだよねぇ・・・



今回のまとめ。

  1. 携帯を使うときは「いただきます」と同じ気持ちで
  2. 昔の習慣より、現在から未来にわたる信用の方が大切なので出来るだけ早く返します
  3. mixiで実名表示はやりたくないけど仕方ない。昔の友人と疎遠になるのを防ぐためにも


まあ、散々言ってきましたが、「結局時代の流れには逆らえませんでした」という、単なる私の戯言です。
いつも通り気にしないで下さいな。