MikuInstaller内のDarwineをアップグレードしてみる
仮想マシンを動かすソフトを持ってないマカーにとっては必需品(?)なDarwine。
それを超使いやすい形でパッケージ化してくれたのがMikuInstallerです。これさえあれば、MacでだってWindowsのソフトが使えるぞ!!
しかし、Darwineの元であるWineというプログラムはずんずん進歩して行くのに、MikuInstallerは2008年の8月から更新がストップしています。
そこで、今までのMikuInstallerと変わらぬ便利さを享受しながら、実際にWindowsソフトを動かしている、中身のWineを新しくしてしまおうという試み。
Wineが新しくなれば、MikuInstallerで起動出来る可能性のあるWindowsアプリも増えるので。
すでにMikuInstallerとXCodeがインストールされていることを前提に書いています。
XCodeのインストールの仕方は各自でググってください。
そこまで済めば、やり方は簡単。
1.Wine最新版のソースコードを落としてくる。
http://ibiblio.org/pub/linux/system/emulators/wine/とか、この辺から最新のWineをダウンロードしてきます。「wine-1.1.17.tar.bz2」とか、こんな感じの名前のやつ(今日時点ではこれが最新みたい)。
2.解凍します。
普通にダブルクリックすれば解凍出来た(Leopard)。これ以前のバージョンのMacだとどうなのかは知らない。解凍が終わるとフォルダが一つ出てきます。
3.出て来たフォルダの中に「build」フォルダを作る。
別に名前は何でも良いです。でも日本語は使わない方が良いと思う。
4.ターミナルを起動。
「アプリケーション」→「ユーティリティ」→「ターミナル」の順にダブルクリックして行けば無問題。
5.ターミナルで、さっき作った「build」フォルダの親ディレクトリに移動
ターミナルに
cd
(cdの後に、半角スペース一つ)
と入れて、さっき作った「build」フォルダの親ディレクトリをターミナルにドラッグ&ドロップして、Enterを押すと楽。
6.「./configure --prefix=(インストール先のディレクトリ)」を入力。
6.「./configure --disable-win16 --prefix=(インストール先のディレクトリ)」を入力。
「./configure --disable-win16 --prefix=」までコピペとかで入力して、さっき作った「build」フォルダをドラッグ&ドロップして、Enter。スクリプトがいろいろ準備してくれるので、しばらく待ちます。
2009-08-15 追記
どうも、最近のバージョンでは16ビットのwindowsアプリも動かすことを考えているらしく、16ビットのコードもコンパイルしようとします。
が、XCodeのバージョン3以上では16ビットのプログラムが綺麗にコンパイル出来ないようなので、16ビットのプログラムは使わないように設定しました。
どうせ16ビットのプログラムなんて今時使わないですよね?
7.「make depend && make」と入力
これが一番時間かかるので、のんびり待つべし。
8.「make install」と入力
これは結構すぐ終わる。終わると、さっき作った「build」フォルダの中に、4つほどフォルダが出来てるはず。
9.MikuInstallerの中を開く。
「アプリケーション」内、「MikuInstaller」を右クリックして「パッケージの内容を表示」をクリック。
そのまま、「Contents」→「Resources」と進んで、「Wine.bundle」を右クリックして「パッケージの内容を表示」。
また、「Contents」→「SheredSupport」と進んでその中に、さっき作った「build」フォルダの中身を上書きします。
以上でおしまい。wine-x.x.xx.tar.bz2(xは任意の数字)を解凍して出て来たフォルダは削除して問題ないですよ。