我出席上海的日本人学生会議

さて、上海滞在も3日目になりました。
昨日は朝食を多く食べてしまってお昼ご飯がなかなかいっぱい食べられなかったので、今朝はみんな少な目です。でも南瓜の餅揚げとかいうのが美味しくて3つ食べてしまいましたが。
昨日より出発が早かったというのもあって、眠い目をこすりながらタクシーで上海財経大学へ向かいます。
何でも、今日は一部の人は卒業式だとかで、博士帽をかぶった人が何人か写真を撮っていました。
そんな光景を眺めつつ、留学生の寮内にある会議室へ一同向かいます。
今日は上海の大学に通う日本人の経済勉強サークルの会合なのだそうです。会議に参加させてもらい、いくつか意見を言ったりしました。
2時間ほどで、特に滞りもなく会議は終了。みなさん意識が高くて、とてもすごいなと思いました。



そのあと、大学の近くの韓国料理屋さんへ。
何で中国に来て韓国料理? とか思いましたが、なるほど、日本人向けのテイストともまた味が違う気がします。キムチの味は同じでしたが。
その際に先ほどのメンバーの方に声をかけられまして


「パソコンの話してるとき、すごい目が輝いてたね!」
鍵「よく言われますw」


ええ、高校時代もよくそう言われてました。
そんな感じで話に花が咲いて、食事はあまり進みませんでした。とりあえず冷麺のスープが酸っぱかったです。日本で売ってる盛岡冷麺の方がいいなぁ。



この後は5時半くらいから日中合同の経済勉強会の準備会の会議があるので、料理屋さんに向かうことに。
でもまぁ、時間もあるのでKさんに「どこ行きたい?」と聞かれて、


「大きな家電量販店とかありませんかねぇ」


とか言っちゃったのは多分私の悲しい性。電気製品大好きなんです。何が売れてるのかとかも調べてみたかったですし。



一度、上海の昔の町並みが残っているというところでおみやげ物を物色に。
ガラス瓶の内側に絵を描いた物を購入。なんと無料で名入れまでしてくれると言います。家族分を購入すると、なんか名刺を渡してくれました。それになにやら書き込んでいましたが・・・


Kさん「今度テレビに出るんだって。その番組名と時間。まあ俺テレビなんてこっち来てから見たことねぇや」


情報源はインターネットなんだそうです。
その後、水晶の狛犬を150元のところ100元にまけてもらったり(「母親へのみやげにするんだ」と言ったらけっこうあっさり安くしてくれた模様)、Kさんがその辺で交渉に困っていたアメリカ人(っぽい人)を助けたりと、いろいろ楽しかったです。
それに町並みも、ほかの通りと違ってずいぶん綺麗でした。フィルムがなくて写真が撮れなかったのが残念でなりません。



その後、私のリクエストの電気屋さんへ向かいます。その間、先輩たちは暇つぶしにマッサージ屋さんへ。昨日の料理屋さんまでの道のりがずいぶん長かったので足が疲れたとのこと。
中国の電気屋さんは秋葉原のラジオデパートみたいな感じで、小さな小売店がそれぞれのブースで物を売っている、といった感じでした。
1階はパソコン本体と周辺機器、2階はその他、と言った感じです。
まずは1階をブラブラ。TOSHIBALenovo(スペル忘れた。IBMからパソコン事業を買い取ったところ)のノートパソコンがずいぶん人気で、デスクトップマシンがほとんど見あたりません。特にLenovoのブースの多いこと。あ、EeePCだ。
でも値段は日本の物よりずいぶん安いことは安いですが、私から見れば高いものばかり。日本円換算で7万円とかそのあたり。
五輪のイメージキャラクターが描かれているUSBメモリLenovoのブースで発見。4GBで一つ99元。ほかの4GBUSBメモリーが32元とかそんなのと比べるとずいぶんとブランド料金が大きいのが分かります。


2階に行ってまず目に入ったのがiPod。Touchもあります。
値段を聞いてみると、日本の物と変わりありません。Apple製品は高いので、中国ではiPodは全然普及してないらしいです。
ノイズキャンセリングヘッドホンを見に、音響のブースへ。Sony製のイヤホン型ノイズキャンセリング機器はありましたが、1万円以上したので買えませんでした。(ちょっと欲しかった)
ちなみに耳を覆うタイプのヘッドホンで一番安いのが2000円くらい。ビックカメラで買った今のイヤホンとあまり変わりありませんね。
2階にはメモリーやゲーム機が結構置かれていました。あ、DSのマジコン。R4じゃないけど。
最近PSPメモステが1GBじゃ役不足になってきたので、2GBのmicroSD(microSD→MSDuo変換器は持ってる。HD2GBまで)か、4Gまたは8GBのMSDuoで、良い感じの値段だったら買うことにしました。動作不良とか心配だけど。
SDの方は、楽天の最安値が799円くらいだったのを覚えていたので、片っ端からmicroSD売ってるお店で値段を聞きまくりますと、安くても800円強。
じゃあメモステにしようかな、SDより使い勝手は良いし。ということで、今度はMSDuoの聞き込みを開始。見つけたところでは、4GBの高速版が150元、低速版が135元だとのこと。
別に転送速度は気にしてなかったので、低速版を値切れないか交渉開始。
もうちょっと安くしてくれるようにKさんに頼んでみると、お店の人は電卓を出してきて「130」と打ちました。イーバイサンと言ってたので値段だけは私でも聞き取れましたが。十の発音は省略される模様。


Kさん「いくらなら買う?」
鍵「予算100元位でお願いしたいんですけど、110元だったら買います」


Kさんが店員さんに向かって首を振って、電卓に105と打ち込みます。
店員さん、負けじと首を振ってなにやら言いつつ115と打ち込みました。
Kさんは時計を指さしつつ、「時間がないから」みたいなこと言って値切りを続けます。確かに先輩と合流しないといけない時間。ついでに携帯で先輩に電話。
店員さんが唸ってから110と打ち込みましたが、Kさん、とうとう首を振ってお店から離れました。私も後をついていきます。
すると店員さん、あわてた様子で大声を出して呼び止め始めました。5メートルほどお店から離れたところで振り返って、


Kさん「105元で良いってさ」


つえぇ。


結局105元(大体1600円くらい)でメモステ4GBを入手。やったね!
中国では値切りは一般的な行為らしいです。
その後は先輩たちがお店まで歩いてくるのを待ちつつ、Kさんに中国のネット事情を聞きました。
以下まとめ。

  • Googleの普及率は低い。百度バイドゥ)かYahoo!が一般的だが、Yahoo!は検索結果がよろしくないのでほとんどの人は百度を使っている模様。
  • ネットカフェが結構安いので、誰でもネット使えるし、結構普及率は高い。
  • ブラウザはやっぱりIE
  • iPodは普及してない(先述の通り)。
  • 携帯はVodafoneNokiaがメジャー。特にNokiaの普及率はすごいし、高機能。Samusung(サムスン)も機械は発売してる模様。
  • お店に並んでるパソコンはほとんど全部Vistaが入っているが、まだXPが主流(これは後で書く話で聞いた)
  • IM(インスタントメッセンジャー)はMSNも使われるけどQQってサービスの方が高い普及率を誇っている。少なくとも上海の大学生はほとんど全員QQを使ってるとか。(同上、後で聞く話)
  • Vistaで一部のプログラムが動かないのは中国も同じ(同上)


中国では、携帯でネットが出来るのかどうかを聞くのを忘れてしまいましたが、まあ日本に帰った後でも聞けるでしょう。QQのアカウント取らねば・・・





そして先輩たちと合流。一路、徒歩で会議の会場となる居酒屋さんへ。そこの個室を貸し切っているそうです。
10分ほどで到着。中国側メンバーが来るまで待つことしばし。
その間、Sさんとパソコン談義で盛り上がったり。パソコンは日本で組んで持ってくる方が楽なんだそうです。へぇ。
ちなみに、中国のお金持ちの若者は日本製の電化製品が欲しいらしいですよ。
Sさんがちょっと前に中国人の友達と話してると、


Sさん「今度日本行ってくるけど、何か買って来るものとかある?」
友達さん「じゃあノーパソとハンディカムと・・・」
S「何で日本で買うんだよ。中国製のやつなら品質もあんまり変わらないし、第一ずっと安いのに」
友「だって『日本製だ』って友達に自慢できるじゃん」


なんだか嬉しい話です。
ついでに言うと、車はBMWとかベンツだとかの外車がステータスなんだとか。
ちなみに、上海のタクシーはなぜかすべてフォルクスワーゲン


やがて中国側メンバー到着。昨日のTさん、Wさんに加え、Hさんと、えーと、名前忘れちゃったけどもう一人・・・仮にBさんとしておきますか。
H先輩とHさんの見た目がすごいそっくりで一同爆笑。顔の形、背丈、髪型、メガネの形や色までそっくりです。色はH先輩の方が日焼けしてたんで黒かったですが。
おもむろに英語で自己紹介。とりあえず「よろしくお願いします」だけ中国語で言ってみる。そして会議開始。
まあ議題に対する回答は、予め空港で話し合って決めてあった物をH先輩が英語で説明しただけでした。
それに関して中国側も同様に回答を発表。問題がはっきりしてきたところで、具体的な解決方法を話し合います。



が、先輩方は二人だけで話し合っちゃって、私が首を突っ込む余地がないです。
しばらく話を聞いていたのですが、困ったことに段々眠くなってきてしまいました。頬をつねったり腕をひっぱたいたりしてなんとか眠気を払いながら意識を保っていると、見かねたSさんが声をかけてくれて、そのままパソコン談義の続きに突入してしまいました。有り難うございます、Sさん。
が、肝心な話し合いの内容は頭に入ってこず・・・



話の流れが分からない、ついでに英単語もよく分かってない私が頭に?マークを量産していると会議が終了。とても情けないことになってしまいましたが、過ぎたことはどうしようもありません。
食事が運ばれてきて、段々とみなさん食べ始めます。ごめんなさい、初めから2番目に手を付けたのが私です。
少ししてから席替え。最初は口数の少ないメンバー一同でしたが(上海滞在組(Sさん、Kさん、A1さん、A2さん)と英語が達者なH先輩除く)、段々と


「大学どこ?」


とか


「どこ住んでるの?」


とかそんな話から会話が弾んでいきます。当然全部英語。
時々「話が通じてなさそうだなー」と思ったらすかさず筆談。絵を描くと大体分かってくれます。
私はSさん、Bさんと日本語と中国語の共通性とか発音の違いとかで盛り上がってました。


Bさん「私たちが通ってる大学には行ってきましたか?」
鍵「えーと、なんて大学でしたっけ」
Bさん「あれ、行ってきたんじゃないんですか?」
鍵「えーと、うーんと、(『上海財経大学』と紙に書いて)この大学に行ってきました」
B「あー、中国語とほとんど文字が一緒だ! 違うのは財と経の字だけなんですねぇ」


こんな感じから。どもりまくりで済みませんでした。
ついでに上で書いたような中国のパソコン事情を聞いてきました。


Wさん「MSNのアドレス持ってる?」
鍵「あ、名刺に書いてありますよ」
W「じゃあQQは?」
鍵「え、QQってなんすか?」
B「MSNみたいなやつで、中国ではみんなQQ使ってるんですよー。とっても便利なんです」
鍵「ほへぇ」
S「探して見なよ」
鍵「じゃあ日本帰ったらアカウント取ってみます」


そういうわけで、MSNとかで話せそうな予感。




以後、特にカエルの肉に驚かされたくらいで普通に中華料理(なぜか辛い物ばかり出てくる)を頂いて帰る流れになりましたが・・・

途中Hさんが


「ビール飲みましょう! 一人6本でどうだ?!」


とか言い出して、マジで箱でビール持ってきたので、飲み過ぎたK先輩が


「A1さん、僕とキスしませんか?」


とか言い出して、手当たり次第女の子にキスを要求。ついにはH先輩とKさん以外の男性にまで声をかけ始めました。


K先輩「鍵屋ー、見た目幼そうだから良いよなー?」
鍵「(肩をつかまれ)ひぃっ。何ですかその理論?! 止めてくださいよ!」
K「俺を拒否するかー」
鍵「止めてくださいってばー!」


とにかく日本語のままで中国メンバーの女の子にも声をかけまくる先輩。結局、「ノリが良いからH(中国側の)ならオッケーだろ」ということに相成って、隣の部屋に来ていたHさんの大学のOBさんに飲まされていたHさんが戻って来るなりマウスtoマウスでキスして大騒ぎになったり。







そろそろお勘定と言うことで席を後にする一同。
と、HさんがH先輩を捕まえ(外見がそっくりということですぐに仲良くなった)


Hさん「Hを酔い潰す!」


とか言って残ったビールをひたすら飲ませ始めました。
アハハ、とか言って眺めていたら


A1さん「鍵屋君、先輩二人とも酔っちゃったら介抱しないとね」
鍵「そうですね、はは・・・・・・はぁ?!Σ(・ω・´) さすがに二人とも介抱するのは無理ですよ?!」
A1さん「今のリアクション、おっかしー! 大丈夫だよ、Sさんがタクシーでホテルまで送ってくれるし」


部屋に上がるまでが大変そうだぁ・・・なんてげんなりしていると、結局酔わなかったH先輩が出てきたのでお店を後にします。



タクシーを捕まえるまでの間、SさんBさんペアと話してる時に、(Sさんがコスプレ部員と聞いていたので)前の電カラの時のメイド服姿の写真を見せて笑わそうと思ったら、逆に感心されて(しかも最初は私だと分からなかったようで)、


「綺麗だねぇ」


なんて言われました。
いやぁ、七海さんの服の選択とメイクと、図書館のSの出費のおかげですよ。
そのままタクシーで別れました。またいつか会えるときまで。





あとはホテルに着いてから、先輩たちと今回の収穫について話し合いました。
やっぱり上海はまだまだ成長途中なんだとか、それゆえ活気があるとか、日本(経済?)は守りに入ってきているとか。なんかそんな話。
私はただ単純に楽しかったですけどねー。下手に言葉を尽くすより、ただ「楽しいところだよ」と言った方が良い感じがしました。


が、私が「楽しいところ」と漠然としたことを言ったところでほとんど伝わらないと思うので、下手に言葉を尽くしてみることにします。

  • 浦東は経済中心地。数々の商社や銀行などが集まっており、大通りは6車線とかが当たり前なくらい、人も物も金も行き交う場所。
  • 浦西は高層ビルが建ち並ぶ住宅地。面積狭い上に、人が多いから上に建物を伸ばすしか無いらしい。なお、浦西と浦東を結ぶ高速道路は無料で使えます。
  • ホテルとか見てても、窓枠のパテの塗り方だとか粗雑な部分は多い。建物の外見が綺麗でも、屋根がトタンだったり、ずいぶん劣化してるのが見て取れる。H先輩曰く「粗雑なのは良くないことだと思ってたけど、発展途上って感じがする」とのこと。私としては高品質キボン。
  • 日本では(少なくとも私の周りでは)失われかけている、人の温もりが感じられる。だからこそ、その甘えが粗雑なつくりだとか、大きな値切りが出来る要因なんだと思う。善し悪し。
  • 経済発展が急速なせいか、貧富の差が無茶苦茶激しい。日本の格差社会なんて目じゃないほど。日本のホームレスさんは自活してるみたいだけど、中国じゃそんなことできない。赤ちゃん連れの物乞いの女の人も居た。
  • こんなことから、物事の多面的な見方を学んだ気がする。「日本は良い。中国は良くない」なんてただの偏見。どちらが良いなんて言い切れない。今の生活水準だとかなら日本の方が上等なんだろうけど、経済成長率なら中国の方に大きな伸びしろを見て取れる。ただまあ、二国間の比較ですが。インドとかほかにも成長著しいところあるし。
  • 町の中がすごく臭い(私の感想)。昼間は排気ガス臭くて、夜は・・・あえて言うなら『液体ムヒ』のスポンジの臭いに近い。都心部は星は全く見えないほど空気が汚れてる。あとホテルの部屋の中もカビ臭かった。池袋の駅前の空気でさえ駄目な私には、マスクが必要らしい。無くても暮らせそうだけど。
  • 食品のほとんどに香料が混ざってる。ホテルの朝食もそう。コンビニで買ったキリンの緑茶飲料の原料を見たら、『水、化学香料、緑茶、ビタミンC・・・』とか、お茶より前に香料を持ってくるあたり気合いが違う。ちなみに、お土産に買った月餅のゴマ味は香料きつすぎて味にも影響出るくらい。結局1つ食べきれなかった。食の安全に関しては、確かに中国製品の大体は劣悪。でも本場の中華料理は美味しいので是非食べてみて。あと、リンディ提督(なのはシリーズの)みたく緑茶に砂糖とか入れるのが好きな文化らしいので、砂糖入りの緑茶買って吹く事になっても知りません。ご注意を。



さぁ、いよいよ帰り支度ですな。朝5時50分集合とか早すぎでしょう・・・orz