こなかがSS(暇つぶし版)
「ぁー、やっぱりかがみんは可愛いなぁー」
突然こなたにそう言われた。
「・・・なっ、何でよ」
て、照れるじゃない・・・
「いやー、そのツンデレ具合とか」
「何言ってんのよ。人のことツンデレツンデレ言って・・・そもそもツンデレの定義に全然当てはまってないじゃない」
前にこなたが「ツンデレ」と言っていたから調べたことがある。美少女ゲーで『初めはツンツン、後からデレデレ』なキャラクターの事をツンデレというらしい。
わ、私は別にデレデレしてる訳じゃないんだし・・・
「最近は『相手の前ではツンツン、実はデレデレ』もツンデレって言うだよー」
こなたが目を細めて、口元に手をやりながら言う。私をからかうときの癖だ。
「じゃあ私が誰に対してツンデレだって言うのよ」
「私に対して」
「!!」
思わず顔が真っ赤になるところだった。
「冗談だってば、かがみ」
「・・・」
実際の所、頭の全機能が止まったかと思った。
「おーい、かがみんやーい」
「・・・ふへっ、な、何?」
こなたが私の目の前で手を振っていた。
結構、いや、ちょっとびっくりしたのよさっきは。うん。
「どしたの?そんな驚いたような顔して固まっちゃってさぁ」
「な、何でもないわ。何でも・・・」
そ、そうよ。何でもないんだわ。
「ひょっとして図星?」
「!!」
今度は心臓止まるかと思った。顔が赤くなったのは隠しきれなかっただろう。
お、思い切って言っちゃおうか・・・
「・・・ね、ねえ、こなた・・・」
「どしたの、かがみ?さっきから何か変だよ?」
確かに変かも知れない。でも、変になっちゃったのなら・・・これはこれで良いのかも知れない。
「そ、それは、ともかく・・・ちょ、ちょっと、ホントにちょっとだけ・・・頼まれてくれない・・・?」
「やっぱり今日はかがみ変だよ?固まったり、私に頼みごととか」
い、言っちゃえぇ!!
「わ、私とさぁ・・・つk」
「おねーちゃーん、こなちゃーん、お待たせー」
「つかさっ?!」
あーーっ、もう!!この妹は本当に間が悪い。
「おかえりー、豆乳キムチまん買えた?」
「それがね、もう売り切れちゃってたんだー。やっぱり人気なんだねー」
「そ、そうだったの。そりゃ残念だったわね」
・・・うう、言えなかった・・・
「ところでさ、かがみ」
「なによぉ」
「さっき言おうとしてたことって何?」
不意打ち!?
「!!い、いや、ほらさ、今度ハルヒの新刊出るじゃない!今度一緒にアニメイト行くときに声かけてって!!」
「ああ、そゆこと?そんな頼まれなくたって、いつも行くとき声かけてるじゃん。ポイント欲しいし」
「そ、そうだったわね・・・」
「あ、私も連れてってー。読んでみたいマンガあるんだ」
「何々、なんてタイトル?持ってたら貸して上げるよ」
「わぁー、こなちゃん有り難う!えーっとねぇ・・・」
・・・何時になったら言えるのかしら・・・この想い・・・
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